ついに本物のムーンストーン採掘現場に・・・

Country
Sri Lanka
Location
Meetiyagoda
Schedule
2014-07-12-2014-07-14
Target
Moonstone
道行く地元の人達に何度も道を聞いて、
ちょっと町を外れた辺りの森の中。

ようやくたどり着いた、採掘現場らしき場所。
ちょっと中に入ってみると・・・



ここだ!

観光客向けじゃない、ホントに採掘してる感じ。
いままでいろいろ見てきたから、
すぐに分かった。

トゥクトゥクドライバーのサミーラが、
働いている人と交渉してくれている。

すると・・・
マネージャーらしき人が現れた。

この採掘現場を説明してくれるみたい。



ラトナプラの宝石採掘現場で使われていた木は、
ゴムの木だったけど、
このあたりではココナッツの木を使っているのだという。
この採掘の穴は約70mまで掘っているそう。
のぞいてみても、全然下まで見えない!
今は、古くなったココナッツの木を下から運び出し、
リペアする作業をしているところだそう。

ムーンストーンが出る地層はこうなのか、
この地方独特の地層なのかはわからないけど、
白っぽいグレーの泥の中に一緒に紛れているよう。
職人さん達が掘り出した土を洗う作業をしていた。



そして本題。
私もあの洗う作業をやりたいこと。
見つけたムーンストーンを買い取りたいこと。
をお願いする。

よくわからないが、OKっぽい。

ムーンストーンはサファイアなどの原石よりも
大きいからなのか、
はじめから大きいものしかいらないからなのか、
ザル自体が全く違う。
竹のようなものでざっくり編んであって、
穴だらけ、小さくて軽い。
最終的に洗う土をザルに入れてもらって、トライするも・・・



今までと違いすぎて、やり方が全然わからない。
職人さんに教えてもらいながらやってみるも、
今までの感覚と違いすぎてうまくできない。
なに!?想定外。
ザルが小さい分、体力はあまり使わないけど、
これじゃ初心者同然。

さすが、職人さんのテックニックはすごい。
まず、ザルをクルクル回転させて、
浮いてきた葉っぱや古くなった
ココナッツの木の破片をすくって捨てる。
その後は、ダイヤモンドの洗い方と同じで、
左右に寄せてシャカシャカシェイク。
チャーハンを作る時みたいに、ザルをふるって、
ムーンストーンが宙を舞う感じはエンターテイメントの様。



いつものようにうまくいかない。
なんとか見よう見まねで洗いきった。



最後はザルを開けて、ひとつひとつ目でチェックしていく。
うーーーん、でも正直、
どれがムーンストーンかよくわからない。
素早く見分けていく職人さんと一緒に、
自分で洗ったものも見せてもらった。
半透明でシルクみたいに白っぽく輝いているものが
ムーンストーン。

さらに、青みがかって見えるものは、
ブルームーンストーン。
角度を変えると、青く不思議な光を放つ。

職人さんは、カットできそうな大きくて
クラック(亀裂)が入っていないものをどんどん選んでいく。



大小合わせてなかなかの数。
私も大きめのいいブルームーンストーンをゲット!
やった!
6月の誕生石を採った。



チェックされ、はじかれたものはそのまま山盛りに。

自分で洗って採ったムーンストーンは、
ここでは値段が付けられないということで、
買い取りはオフィスにて。



ここは普通の宝石のお店。
観光客なども来る場所。

すごいふっかけてくる。

最初から買う前提でお願いすると
こうなるのは分かってたけど、
他に採掘させてくれる場所がなさそうだったので、
仕方ない。

ギリギリまで値段の交渉をして、
自分で採ったムーンストーンとブルームーンストーン、
小さなムーンストーンとブルームーンストーンの
カボション(丸くつるんと磨かれているもの)をお買い上げ。
そこそこいいお値段だったけど、
まぁ、採掘させてもらった費用と思えば、よしとしよう。

なにはともあれ、
6月の誕生石ムーンストーンを手に入れた!