憧れのイエローダイヤモンドに震える

Country
USA
Location
Crater of Diamonds State Park
Schedule
2013-11-09-2014-02-04
Target
Diamond
1月22日。
アメリカ滞在75日目。
ダイヤモンド採掘56回目。

この日の朝、
南アフリカで29.6カラットの希少なブルーダイヤ原石が
見つかったというニュースの話題でもちきり。
数千万ドルの値段が付く可能性があるというからすごい!

私もでっかいの見つけたい!!
と、朝から気合い入りまくり!

ちなみに、私が採掘している
「Crater of Diamonds State Park」では、
ホワイト、ブラウン、イエローの3色の
ダイヤモンドが見つかっており、
イエローが一番レアという。
だけど、私が見つけたのは、ホワイト、ホワイト、ブラウン。
イエローはまだない。



さっそく作業開始!

私たちは、ここ3日間、
ずっと掘ってみたいという気持ちでいっぱいだった、
中国チームが掘り続けた場所を勝手に受け継いで捜索!



気合いを入れて土を洗ってみたものの・・・
この地層は、私たちがいつも掘っている場所とは違い、
粘土質で、硬くて、なかなか土が溶けていかない!!
やってもやっても、全然進まない!!
なんじゃこりゃ!
こんなところ、ずっと掘って作業してたのか!
改めて、中国チームのすごさを思い知る。

私たちも負けてられない!

続けて4、5回くらい、
砂利をひっくり返し、真ん中の白っぽいところを確認すると、
少し大きめの平面が見えた。



これ、なんだろう?

フラットな平面。
まるでクォーツみたい。
サイドはギザギザでちょっと鋭利な感じ。
でも、透き通ってる。
黄色いカルサイト????

最初はそう思った。

ダイヤモンドに当てはまる条件とは、
だいぶかけ離れていたが、
とても気になって、虫眼鏡でのぞいてみる。

少し乾いてきて、角度を変えて見ると・・・

オイリーでメタリックに
光る部分が確認できた。



こっ、これはっ!!!!!!

たっ、たぶんっ!!!!!!

だっ、ダイヤモンド!?

今まで、家に持ち帰った砂利の中からしか
ダイヤモンドを見つけたことがなかったから、
ものすごいドキドキした。
なんだ、この緊張感!
またもや手が震えた!!

鑑定コーナーまで猛ダッシュ!!!

走る!走る!走るっ!

息をきらして鑑定コーナーへたどり着いた。



私たちの中では、大事件!
ダイヤモンドを見つけるのは、いつも宿で砂利チェックの時。
公園で見つけたことはない。

早く!早く鑑定してーーーっ!!!
大声でいつも鑑定してくれるコックスの名を呼ぶ!
そして、すぐに石をチェックしてくれた。

事務所の外でしばらく待つも、
なかなか出てこない。
あれ?空振りだったかな?
と思ったら・・・
金庫から証明書カードを取り出しているのが見えた!!

わぉ!やった!
4つ目のダイヤモンド確定!!



事務所の中に呼び込まれ、
恒例となった手続き!
マイクロスコープで見るダイヤモンドは、
ショベルカーみたいな変な形だったけど、
今までで一番大きい!!



計量の結果・・・

28ポイント!!

ついに、クォーター(1/4)カラット超え!
今までで一番大きくて重い!
しかも、4月28日生まれの私。
28ポイントなんて運命的~♪


さらに、これまで見つけたダイヤモンドは3つ。

4ポイント/ホワイトダイヤモンド
3ポイント/ホワイトダイヤモンド
5ポイント/ブラウンダイヤモンド


今回のカラーの判定は・・・

イエロー!!


この公園で一番レアで、
一番ほしかったイエロー!

ホワイト、ブラウン、イエローの全3色、
コンプリーーーート!!!
やったーーー!!!

しかも、
初めて公園で作業中に見つけたダイヤモンド!
家で見つけるのとは、また違った感動!!

はじける喜びと一緒に、コックスと記念ショット!



とここで、新事実が。

証明書カードに記入する名前・・・
一人の名前しか書けないと思っていたら、
二人の名前でもいいという!

しっ、しらなかった!

今回は、公園でもうひとりと一緒に見つけた。
しかも、今までで一番大きなダイヤモンドだったので、
もうひとりも我慢できなかったようで・・・
オレの名前も入れてくれと。
なので、このカードは二人連名。

またひとつ、チームJAPANの名が刻まれた!



帰り際・・・
公園の地図を何気なく見ていたら、
衝撃的な事実が発覚!!

私がダイヤモンドを見つけた場所。
それは地図の左上にある
「小屋(Sun Shelter)」の近く。



地図の右下を見ると・・・



『LEGEND』

すなわち、伝説。
と書いてある。

そう、小屋マークの周りは、
きっと過去に大きなダイヤモンドが出た
伝説の場所なのだ!

◇マークの「Famous Diamond Finds」は、
有名なダイヤモンドが見つかった場所だとは知ってたけど、
小屋マークも、伝説の証だったとは。
なんで早く気づかなかったのか・・・
こんな近くにすごいヒントが隠されていたなんて!!

と思っていたが、
数日後、偶然LEGENDを辞書で調べたときのこと。
そこには・・・
『伝説・言い伝え』の他に、
『説明文』という文字が。

LEGENDと言えば、伝説だって思ってたのに!
そんな意味があるなんて、知らなかった!

ほほう、そう言われてみるとそうだね。
納得。

でも、私たちの中では本当に伝説の場所だった。

以上、LEGEND勘違い話おわり。



ダイヤモンドが4つ見つかり、
この人にもお礼と報告がしたい!と向かった
スクリーンを作っている、おじちゃんの家。

ダイヤモンドを見つけたことを伝えると、
家族みんな見に来てくれた。
プリティ!と言って、とっても喜んでくれた!

そして、こんなことを聞かれた。

「名前覚えてなかったんだけど、
 新聞に載ってたのYou?」

???
新聞って何だ?



すると、机に置いてあった新聞を見せてくれた。
そこには、なんと!



Natsuyo Ishinoda, Tokyo, JAPAN

うわぁぁぁぁああ!
新聞に私の名前が載ったーーーー!
JAPANの文字もあるーーー!!!
すごいーーーーっ!!
うれしいーーーーっ!!

すると、おじちゃんは記念にって、
新聞をくれた!

こんな新聞があるって、知らなかった!
公園でダイヤモンドが見つかると、
こんな風に掲載されるみたい。
小さな町のローカル新聞だけど、
ちゃんとお金を払って買う立派な新聞!

ついに!
アメリカのメディアに石野田奈津代の名前が刻まれた!

この後、新聞を大量に買い込んだのは言うまでもない。