チームJAPAN vs チームCHINA

Country
USA
Location
Crater of Diamonds State Park
Schedule
2013-11-09-2014-02-04
Target
Diamond
アメリカ滞在70日目。
VISAなし滞在タイムリミットまで、残り20日。
最初の頃は、
ダイヤモンドが見つかったら、
すぐにこの町を離れることも考えていた。
でも、この町とまわりにいる人が大好きになったのと、
もっとダイヤモンドが見つかるんじゃないか、
と思い、この町を出る日を、
アメリカ滞在83日目の1月30日に決定。
フライトの予約を変更する。

残りの1週間で、行きたい場所があった。
それは、マイアミ~♪
超絶に寒い毎日を過ごしていたので、
アメリカの最後ぐらいは、あったかいところに行きたい!
海にも行きたい!ただそれだけ。

話しは戻り、2つめのダイヤモンドを見つけたこの日の夕方、
町のジュエリーショップへ。

注文していたペンダントが完成!



わ~~~~っ!!!
かわいい!!
ただの石だったクォーツとアメシストが、
アクセサリーになってる!
世界でたったひとつの、ネックレス♪
つけると、さらにかわいい~♪
ちょっと高かったけど、やっぱりオーダーしてよかった!

さらに、見つけたダイヤモンド原石が、
国外に持ち出せない問題を、
ジュエリーショップのオーナー、
ディワインとフランシーに相談。
すると、やっぱりアクセサリーにしちゃえば、
問題ないという。
ネックレスは作ったし、今度は何にしよう。
リングがいいかなぁ。



1月18日。

ニューヨークからやってきた中国人ファミリーに出会う。

お母さん、お父さん、息子さんの3人。
数日前から公園にいたが、話すのは初めて。
ニューヨーク在住らしく、
今回はダイヤモンドを探しに来たのだという。

「Crater of Diamonds State Park」のHPには、
最近見つかったダイヤモンド情報というページがあり、
見つけた人の住所(都市名)、色、重さ、が記されているため、
JAPANという文字も載っている。
彼女たちは、そのページを見たようで、
私たちがダイヤモンドを2つ見つけていたことを
知っていたようだ。

「全然ダイヤモンドが出ません。
 どうすればいい?
 どこを掘れば見つかりますか?」

という質問をなげかけられた。

私たちは50回来てるけど、最初の2ヶ月間は、
何も見つからなかったと、拙い英語で伝えると、
とてもビックリしていた。

この日は、「No Diamond!」



1月19日。

「昨日は、教えてくれてありがとう、今日がんばる!」

中国チームのお母さんが笑顔で声をかけてくれた。
なんだかうれしい。
私は大好きな言葉を贈る。

『Good Luck!』

この公園で、一番飛び交っていた言葉かもしれない。
私も何度も使い、
何度も言ってもらった。
お互いが笑顔になれる、ステキな言葉。

少しずつ暖かくなってきたので、
最近は、お客さんも増えてきた。
私たちは、この町を去る日が近づいてきたので、
採掘作業よりも、思い出作りの HOW TO 動画を撮影。

この日は、プロフェッショナルのTさんたちが、
地面に大きな穴を掘っていた。
なにやら私たちとは違う探し方。
私たちが掘る地層とは、まったく違う地層を掘っている。
土を掘るのは超大変。これやるだけで日が暮れそう。
さすがにこれはマネできない!!

帰り際、中国チームに再会。
今日も何も出なかったと言うので、
彼女達に見せようと持ち歩いていた
私が見つけたダイヤモンドを見せると、
「すごくきれい!」と言って喜んでくれた。



1月20日。

朝公園に行くと、すでに中国チームが作業を始めていた。
毎日、私たちと同じかそれ以上の7~9時間作業している。
寒いのに、がんばってるなぁと関心する程、
集中して作業を続けている。

この日、中国チームは洗い場のすぐ横にある、
土手のような場所を掘っていた。

『あちゃ~!あんなところ掘ってる!
 そんな場所にダイヤモンドはないと思うんですけど・・・
 多くのダイヤモンドが見つかっている
 ドレインがいいと思うんだけどなぁ・・・』

私は、何度も、伝えようか迷っていた。
がんばっている姿を見て、何かアドバイスがしたかった。
でも、かといってドレインから100%出るわけでもないし、
私もプロフェッショナルじゃないし、
アドバイスして出ないのも責任を感じる。
なので、あぁ・・・、と思いながら、
その作業を見守っていた。

でも、どうしても見ていられなくなり、
ダイヤモンドを見つけるためのヒントとして、
ガーネットが出る場所の近くにダイヤモンドがあると
教えてあげようと思い、お母さんのもとへ。

『これがガーネットでね、
 これが出る場所がいいんですよ。』と。

すると・・・

お母さんの様子が少しおかしい。

小声で、「実は・・・」みたいに言われ、
彼女の前掛けポケットから、ケースに入った石が出てきた。
最初は、クォーツか何かを
記念に入れているのかと思ったら・・・

なんと、あのカードが出てきた。



12ポイントのホワイトダイヤ!

私が見つけたのより、おっきい!
私の2つのダイヤモンドを併せてもかなわない。
ショーーーーーック!!!

い、いつのまに!?

彼女はあふれる笑顔で、
あそこから見つかったんだ!と教えてくれた。
彼女が指をさしたその先にあったのは、
私が絶対にない!!!と思っていた、あの場所。
息子さんが必死に掘り進めていた場所だった!

正直、こんな短期間で出しちゃうなんて、すごい!
下手な知識とか技術とか教えなくて、
本当によかった!!

と同時に、ショックも大きかった。

短期間で見つけ出した衝撃。
1週間で見つけるなんて、すごすぎる!!!

出ないと思っていた場所から出た衝撃。
洗い場との距離、10mぐらい。
私達は数百m離れた場所から、
ひいひい言いながら土を持ってきてたのに!!
私も同じ場所を掘りたい!!!と思ってしまった。
がしかし、いくらこの公園はみんなのもので、
どこを誰が掘ってもいいルールでも、
さすがにそんな横取りみたいなことできない!!
(したいけど・・・)
ましてや、まだ中国チームが掘ってる・・・
ということで、ぐっと我慢。

この日の最後、仲良くなった中国チームと♪





その夜。

いつものように持ち帰った砂利を
もうひとりがチェック。





すると・・・





あの声が・・・









『あったかもしれない!』





ええっ!!!?





懐中電灯を当てて確認するまでもなく、
シルバー、いや、ゴールドに輝いていた!



急いで、バディーとカレンをたたき起こし報告。

過去2回はダイヤモンドと確定するまで内緒にしてたけど、
実は、クォーツ採掘がとてもおもしろく、
明日はクォーツ採りに行く予定だったので、
急遽公園に行きたいと伝えなければならなかった!
夜中だったけど、二人とも抱き合って喜んでくれた!



前回のダイヤモンド発見から4日後の
1月21日。

ダイヤモンドであろう石を持って、
鑑定コーナーへ向かう。

今日は外で待っててというので、
ドア越しにじっと待つ。

なかなか出てこない・・・



あれ?ダイヤモンドじゃなかったかな?
って思ったら、ちゃんと「ダイヤモンド」の判定が!

3つ目のダイヤモンドは、
5ポイントのベリーライトブラウン。
初めてのブラウンカラー!!
私たちが見つけたダイヤモンドの中で、
今までで一番大きい!!
といっても、3つ併せて12ポイント、中国チームと同じ重さ。



マイクロスコープで見たその外見は、
なんだかちょっぴり、ドクロみたい。
本当に、ダイヤモンド原石は、
ひとつひとつ全然表情が違っておもしろい!



見つけたことを伝えると、中国チームも喜んでくれた。
彼女達は今日で最後。
閉園まで作業していた。
公園でよく見かけるリスと後ろには中国チーム♪
約1週間、おつかれさまでした。
お互い見つけられて、よかった。