さよなら

Country
USA
Location
Crater of Diamonds State Park
Schedule
2013-11-04-2014-02-04
Target
Diamond
1月25日の夜。

この日、宿の主人バディーが、
お別れパーティーを開いてくれた。
小さなこの町で過ごした約3ヶ月、
たくさんの人と出会った。
バディーのファミリーや、
バディーが経営するレストランのスタッフ、
バディーファミリーの友だち。
町のお店の人たち。
こんなに大好きな人が増えるとは!

スペシャル手作りケーキまで用意してくれた!



日本語で「さよなら」。
この町の人は、日本語なんて一言も知らなかったのに。

ネットで調べて作ってくれたようだけど、
日本語は読めないので、
みんなこの文字が逆さまなのかどうかもわかってない!
手作りのごちそうを持ち寄って、パーティー!
みんなダイヤモンドが見つかったことを
すごく喜んでくれた!
英語はまだまだほぼ話せない&理解できないけど、
一緒にいるだけで楽しい!

自分の子供みたいに世話をやいてくれた、
バディーとワイフのカレン。
一緒に遊びに行ったり、
ごはんを作ってくれたり、
ダイヤモンド掘りを毎日応援してくれた。
正直、もう、旅立ちたくない!!
バディーたちと離れたくない!!
そんな想いがどんどん強くなる。
楽しくて、うれしくて、ちょっぴり切ない夜。



さよならパーティーも終わり、
いよいよ残す日数もわずか・・・

だけど、町を離れる前に、
絶対にやらなければならないことがあった。

ダイヤモンドを日本に持ち帰るために、
見つけたダイヤモンド原石を使って、
アクセサリーにすること!!



アクセサリー制作には時間がかかるため、
数日では完成しない・・・、これはうすうす知っていた。

というわけで・・・

このあとの旅の道中で、
3ヶ月かけて採った大切なダイヤモンド原石を
なくすかもしれない、盗られるかもしれない。
1年中、持ち歩くのは怖すぎる!
それに急いで作ってもらって、
石が欠けたりしても危険なので、
私たちは、この町に戻ってくることに決めた。

この町が大好きになったし、
大好きなみんなと絶対また会いたい!
そして世界一周の報告をしたい!
そしてそして、またダイヤモンドを掘りたい!
なんかまだ見つけられる気がする!!!



これは新聞の販売機。
新聞は日刊ではなく週刊、毎週水曜日に発売。
前回の新聞の後もダイヤモンドを発見していたので、
また載ってるかなと、お買い上げ~♪
と横を見ると、ゴミ箱に、前回の新聞がっ!!!
私の名前が入った新聞・・・もったいない、いくつかお持ち帰り。

そして、今回はなんと写真付き!!!
ちなみに隣にいるのは、もうひとり。
日本人でダイヤモンドを見つけ、
これから世界一周に旅立つというので、
パーティーの時、新聞の取材を受けていたのだ!



1月26日、27日、28日と、
相変わらず地道にダイヤモンド採掘を続けたが、
毎日「No Diamond!」

そして、1月29日。
翌日の早朝の電車でこの町を離れるので、
ダイヤモンド採掘、最後の日。

私たちが泊まっていたのは、
『Diamond Oaks Inn Bed and Breakfast』
最初は途中で他の宿に1泊ぐらいしてみようかと思っていたが、
結局全泊ここで過ごした。



お世話になった公園スタッフに、
感謝を込めて、贈り物。
日本のお菓子!!
ダイヤモンドが出たお祝いにと、
妹が大量に日本のお菓子を送ってくれたものと、
通販で買った日本のお菓子の詰め合わせ。

みんなとっても喜んでくれた。
そして、本当にさみしいわと声をかけてくれた。



この日も超極寒!
洗い場の水は、凍っていて、5cmくらいの厚みが。
重すぎて、外に出せないので、立ててみた。
こんなに寒いのだから、当然、お客さんはまばら。
中国チームから受け継いだLEGENDエリアに
大きなダイヤモンドの夢を託して掘り続ける・・・



寒さとの戦いの中、
毎日、毎日、
土を掘って、
運んで、
洗って、
探して、を続けてきた。

腕がパンパンで痛くて眠れない日もあった。
疲れ果てて、今日は休みたいと思う日もあった。
でも、毎日同じことを積み重ねて、
少しずつテクニックが上達していくのは、
すごく楽しかった。
公園で出会った、ダイヤモンドハンター仲間も、
応援しつづけてくれた、公園スタッフも、
みんな大好き!!!
日本にいるときは、お仕事とかで
外に出ることはあっても、
仕事柄、お家で作業することが多かった。

毎日、朝から夕方まで、
体を動かすってことをもう何十年もしてなかったから、
本当に新鮮だった。
そして、健康的だった!
大きな地面と小さな砂利の世界にたくさんの輝きを見つけた。



この日、オフだったマギーも、
会いに来てくれた。



最後のダイヤモンド採掘を終えて、
公園スタッフに別れを告げに行くと・・・



わぁ!何これ???

プレゼントとみんなからのメッセージカードが!!!

うううう、うれしすぎる!!
旅の途中で食べてねって、アメリカのお菓子をもたせてくれた!
み、みんな・・・
大好き!!ありがとう。
こんな風にしてもらえるなんて。
今度は、歴史に残るような、
ビッグダイヤモンドを見つけに来るね!!
See you tomorrow! は、しばらく言えないけど、
See you next time!
I will be back!



アメリカ滞在、82日。
ダイヤモンド採掘、全62回。
見つけたダイヤモンドの数、4つ。
見つけた喜びの数、無限大。



出発の朝、午前4時。
この町から一番近い(と言っても車で1時間ほど)
アメリカを走るAmtrakという長距離列車の駅へ。
送り届けてくれるはずだったバディーは、
体調不良でダウン。
お家で最後のハグ。
バディーの大っきな体はあったかくて、癒される。
バディーの代わりに、カレンが送ってくれた。



出発の駅の名前は「HOPE」。
希望という名の駅から出発するなんて、
なんだかわくわくする!

ステキなことがいっぱい待ってる気がした。

今までバディーとカレンがずっとそばにいて、
わからないことがあってもサポートしてくれた。
ここからは、自分がしっかりしなきゃ!

夜が明け始めた電車のホームで、
カレンと抱き合う。
私のアメリカのお母さん。
出会えた喜びと、
一緒に過ごした日々と、
別れる寂しさで、
もう、大泣き。

Love you!
大好き!