伝説の男アーチャーの話

Country
USA
Location
Crater of Diamonds State Park
Schedule
2014-10-15-2014-11-06
Target
Diamond


James Archer

この公園の伝説的人物の名前。
この町で彼を知らない人はいない。

彼はこの公園で亡くなった。
彼は77歳でその生涯を閉じるまで、この公園でダイヤモンドを掘り続けた。
彼が見つけたダイヤモンドは、5000個以上だという。

そんな彼の名前はなんとなく聞いたことがあったけど、
深くは知らなかった。
でも、この町の人の口からよく聞いた名前。
「アーチャーのダイヤなの」と言って、
指輪を見せてくれたお友達のショーリーや、
この町唯一の宝石店のディワインも、
若い頃、一緒にダイヤモンド探しをしたことがあるとうれしそうに話してくれた。
アーチャーはこの町の人にとって、自慢の存在みたい。
しかも、よくよく見てみたら、
公園のビジターセンターにも大々的に紹介されていた。

ダイヤモンドを探し続け、
ダイヤモンドに生きたアーチャー。

世界を旅する中で、そんな彼のダイヤモンドが欲しい!
と考えていた。

そこで、採掘終わりで、アーチャーのダイヤモンド探し。

公園で見つかったダイヤモンドが売られている、
町のお店をいろいろ探してみると・・・



あった!!!!
ジェームス・アーチャーの名前!!!!
しかも、超古い!!!!

・・・だけど、なにか違う!!

カードがちょっと違う。



古いからなのか、私たちが持っているものとデザインが違う!?
30年前のカードにしては綺麗すぎる!?

よーく見ると、インクジェットプリントっぽい。
そして、カードはハサミで切った感じ。

むむむ・・・
これは怪しいと思い、一旦ストップ。

他のお店も探してみることに・・・

すると、さっきと同じカードがついたダイヤモンドが!!!!

うーん。
これは本物なのか!?

どうにも不信感がぬぐいきれず、
この町でダイヤモンドを売っているお店をすべて見てみる。

後日、アンティークショップで、
探し求めていたものを見つけた。

アーチャーが採掘したダイヤモンド!
カードのデザインは私が持っているものとはちょっと違うけど、
ちゃんと公園のマークも入ってるし、インクジェットじゃない。
本物の証明書だ、これは。

ダイヤモンドは、
クリアで強い輝きを放つ、
とても美しいイエローダイヤ。

あの公園で、アーチャーが汗をかきながら作業し、
探し出したダイヤモンドだと思うと、感激。
時を越えても輝きは失っていない。

結局見つかったのは、これだけ。
他のお店で見た物は、どれも証明書がうさんくさかった。

ということで、
この町にあるラスト、アーチャーダイヤモンド。

んんんん!!!
ほ、ほしい!!!
でも、伝説の男アーチャーのダイヤモンド。
なかなかいいお値段・・・
悩む〜〜〜〜!!

でも、今度なんて言ってたら、
その間に誰かに買われてしまうかもしれない!
ここは奮発して買っちゃおう!!

悩んでるようで、悩んでなかった。
これは買うしかない!!

とはいえ、一応、値段交渉。
ドキドキしながら、思い切って交渉してみると・・・
ちょっとおまけしてもらって、TAX込み335ドル。



ダイヤモンドと言ったって、
ただの石と言ってしまえば、ただの石でしかない。
昔の私なら、こんな大金を出して買うことなんてまずありえなかったけど、
ダイヤモンド採掘を自分でやってみて、
彼の人生を知り、
ダイヤモンド採掘に生きた彼に憧れを抱いた私。
どうしても彼が採った石を持っていたかった。

まばゆく光り輝くアーチャーのダイヤモンド。
またひとつ、たからものが増えた。