高知県室戸。
滞在中、珊瑚漁に出られるチャンスは、
平成31年4月28日から令和元年5月2日までの5日間。
今回も2年前にお世話になった、
珊瑚漁師の岡村さんの船に乗せていただく。
ー平成31年4月28日ー
天気予報は晴れ。
だったのだが、
まさかまさか、風があるため、出航できず!
え〜〜〜〜〜!?
晴れてるのに〜〜〜〜!?
晴れていて、波が無ければ必ず船は出るのだと思っていたから、
めちゃくちゃ驚いた。
港や海岸から見える海はとても穏やかに見えるのに、
沖の状況は違うのか。
見た目だけじゃ判断できないことがたくさんあるようだ。
ー平成31年4月29日ー
前日と同じぐらいの風、そして午後からは雨。
でも、翌日4月30日も朝から雨が降る予報で、漁はほぼお休みとのことで、
珊瑚漁師の岡村さんが、私たちに気を使って?、
平成最後の珊瑚漁へ!
夜明け前、いざ出航!!
久しぶりの珊瑚漁だ〜!
前回来た時は8月で一番暑い時期。
日差しも強く、水分補給が欠かせないって感じだったけど、
今回はめちゃめちゃ寒い!!
4月の終わりで、もう少し気温が暖かい予想だったけど、
ちょうどこの日は寒気の影響もあり、部屋にいても暖房つけちゃうくらい寒い。
船を走らせると、体の芯まで冷やすような冷たい風を浴び続けることに。
ヒートテックに、ダウンに、ゴアテックスの装備でも、めちゃめちゃ寒い!!
この日は天気が悪い中、他にも漁に出ている船が。
岡村さん、普段だったらこの天気だと漁には出ないと言ってたので、
他の漁師さんも平成最後の漁に出たかったのかな!?
2年ぶりの漁に出て、ひとつ変わっていることに気づいた。
それが、漁に使う”重り”。
前回は、すべて石だったけど、今回は鉄バージョンも。
重りを変えることで、海中での動きが変わるみたい。
初めての鉄の重りでの漁。
さあ、なにかかかってるかな!?
おー!
なにかかかってる!
じゃじゃじゃーん!!
とれたー!!!
でっかい赤珊瑚ーーーー!!!
太くて立派!
周りに付いている貝とかもかわいい!
海底で眠っていた歴史を感じる〜!
岡村さんも、漁に出たかいがあった!と笑顔。
とここまでは調子が良かったけど、
午後から雨という予報だったのに、
このあと大雨、激寒な状況になり、この日の漁は終了。
(この日は異常なぐらい寒かったみたいです)
私は久々の漁船で船酔いまっしぐら。
寒さに震え、何も出来ないままぐったり。
こんな姿を岡村さんに撮られてた。
というわけで、午前中でしたが漁は終了。帰港。
波と雨が強くなっていたので、港に戻ってきてから、
網をほどく作業を少しお手伝い。
港は波がなくていいね〜。
ここだったら下を向いて作業しても、酔わない。
岡村さんからは、平成最後の珊瑚漁で採れた赤珊瑚を記念にいただき、
さらに、岡村さんの師匠からも平成最後の珊瑚漁で採れた赤珊瑚をいただいちゃいました!
こんな立派なの、気前がいい!
お二人に感謝です!!
ちなみに、珊瑚漁に出られない日は、
室戸岬や、室戸の浜で、宝石珊瑚探し。
前回室戸岬の海辺で、赤珊瑚を発見したので、もう一度!
海水の中を上からのぞいて見たり、
大きな岩と岩の間をチェックしてみたり、
珊瑚と同じくらいの重さがありそうな小石の吹きだまりを掘ってみたり・・・
珊瑚!
かと思いきや、これはプラスチック?
前回の何倍もの時間をかけ、いろんな場所を探したけど、
結局、成果なし。
前回見つけた赤珊瑚は、岡村さんの言ってた通り、
奇跡だったのかもしれない。
岡村さん行きつけの喫茶店へ行った時、
そこのマダムが言っていた。
犬の散歩でしょっちゅう浜に行っていて、
これまでものすごい数のシーグラス拾ったのだとか。
でも、そんなにたくさん浜へ行っている人でも、
赤珊瑚を見つけたことがあるとは言っていなかった。
今回、赤珊瑚はそう簡単に浜に落ちているものじゃないんだということがわかって、
前回見つけた赤珊瑚がますます貴重なものだと確信。
あれは、台風の後の海の贈り物だったんだな、きっと。
大切にしよう。
今回は平成から令和に改元される節目の旅。
今回、高知へ向かう前に羽田空港で、
令和せんべいなるものを発見。
平成31年4月29日の昭和の日に昭和せんべいを食べ、
平成31年4月30日の平成最後の日に平成せんべいを食べ、
令和元年5月1日の令和最初の日に令和せんべいを食べ、
そして、いよいよ滞在最後の日。
ー令和元年5月2日ー
5月1日は風の影響で出航できなかったため、
この日が令和初めての珊瑚漁。
ここ最近ずっと雨だったせいか、
令和最初の朝日は、とてもまぶしく輝いているように感じた。
が、この日は、出航直後から船酔い。
体調が良くない。
漁のお手伝いをしたかったけど、
ダウン。
全然体が動かない。
そうこうしてると、岡村さんから…
「天気はいいけど、潮が流れないね。
今日はもうおしまい」
という声で、前回よりも早い時間で漁は終了。
(私は気持ち悪かったので、それはそれでよかった)
最後の漁の網を引き上げると、かわいらしいサイズと形の赤珊瑚が。
令和最初の珊瑚漁は大漁とはいかなかったけど、
私にとってはこんなかわいらしい珊瑚でも、浮かれちゃう。
ようこそ、深海からまぶしい光の地上へ!
何時代から眠っていたかわからないけど、
新時代、令和の幕開けですよ〜!
今回は2日間しか漁に出られなかったけど、
それもまた珊瑚漁の厳しさなんだと知る良い体験に。
あったかくて、波のない日に、またいつか一緒に同行してみたい!
岡村師匠、素敵な体験をありがとうございました!