死海で浮いたり塩採ったり

Country
Jordan
Location
Amman / Dead Sea
Schedule
2014-06-22-2014-06-27
Target
Salt
ドバイからカタールを経由して、
やってきたのはヨルダンの首都アンマン。

中東は、鉱物の産出はほとんどないらしく、
ここヨルダンでも、誕生石の産出は見つけることが出来なかった。

というわけで、スルーも考えたけど、
元々次の目的地スリランカへ飛ぶために、
ヨルダンを経由しなければならなかった。
それに、死海に行けば、塩が採れるかも!?

塩も立派な鉱物・・・宝石じゃないけど。

だったら、採りに行ってみよう!!!!

と死海へ。



いきなりひやっとする光景を見て、固まる。

しばらく走ると見えて来た!



うほー、あるある。
波をかぶりながら、だんだんと表面が固まって、
結晶化していってるみたい。
塩のアートだ。
まん丸くて、砂糖菓子っぽくて、
なんだかおいしそう。



まだ波をかぶって乾燥しきっていない塩の固まりは
簡単にポロポロ採れるけど、
陸地付近にある立派なつららみたいな塩の固まりは、
超固くて、全然採れない。
素手で力尽くで採ろうとすると、
ケガをしそうなので、断念。
小さな結晶をいくつかゲット!



目的の塩はばっちり採れたし、
まだまだ時間はたっぷりあるので、
ちょっくら泳いでみよう。

死海は体が浮くっていうけど、ホントかな?
確かめるまでもなく、みんなプカプカしてる。
死海の水は高濃度の温泉に入った時みたいに、
ちょっとぬるっとしたような感じ。

さすが灼熱の中東だけあって、陸上にいても超暑いし、
死海に入ってもぬるま湯みたい。
死海の塩分濃度は体が浮くほど濃いので、
目とか口とかに液体が入ると大変なことに!
痛くてたまらない!
そして、しょっぱくて苦い!



泳ごうとしてみると、
ビックリするほど体がプカプカ浮く。
体験したことのない感覚でおもしろい。
ならばと、巨大な石を持ってみたけど、
こんな重い石を持ってても浮いた!!
でもバランスを採るのがすごく難しい。

結論から言うと・・・
死海で泳ぐのは難しい。
浮くのは簡単だけど、
人はある程度体が沈まないと、
上手に泳ぐことができないとわかった。

アンマンでの滞在は、5日。
ローマンシアター(円形劇場)の前の宿に滞在。
窓からはその全貌がよく見える、
ナイスビューのお部屋だった。



せっかくなので、
アンマンの鉱物・宝石事情もチェックすることに・・・

中東ではだいたい大きな都市には、
ゴールドスークと呼ばれる、金の市場がある。
ここアンマンにもあると聞いたので、
行ってみることに!!



ドバイやバーレーンとは違って、
小規模ながらも、金のお店がズラリ。
いつも思うことだが、
この金、全部本物!?それとも偽物!?

私たちは、金には興味がないので、
宝石・鉱物があるお店探し。
すると、
宝石のルースを置いてある店を発見。
中に入り、見せてもらうと・・・



今まで見たことのない感じ。
なぜムラムラ!?
緑のは?

「エメラルド。」

赤いのは?

「ルビー。」

ホントかいな!?
どうみても怪しい!?

こんな色なの?
こんなに大きいもの?

疑問がいっぱい。

なんか掘り出しもののような気もするし、
そうでない気もする。
英語がほとんど通じないので、
それ以上の情報無し。
一日悩んでから、決めようとお店を出ることに。



なぜか分からないけど、
みんな顔が手で隠れちゃった。
でもみんな陽気で、
ちょっとしたアラビア語を教えてくれた。



さらに、路地裏を探していると、
もうひとつ気になるものを発見。



緑のクォーツ!?
確かグリーンクォーツというのが、
めったに産出せず、レアだったような気が・・・。

でも、この緑、天然!?
なんか濃い部分もある!?
なんだか、不自然!?

ヨルダン、怪しい物ばかり!?

値段を聞いてみると、1万円ぐらい。
これは本物だから高いのか!?
それともただふっかけられているのか!?

どうにも怪しさがぬぐえず、撤退。
着色感がぬぐえなかった。

ちなみに、この店でも、
さっきのようなルビーを発見。
聞いてみると、どうやら本物ではなさそう。
こちらもやめておくことにした。



というわけで、ヨルダンの成果は、塩だけ。

・・・になるのはなんだか寂しかったので、
路上に落ちていた石ゲット。



キラキラする部分があって、
クォーツっぽい。
母岩は何の石かわからないけど、
ピンクっぽい色で変わってる。
よく見ると、貝殻が一緒に入ってる・・・
これって、化石!?
そういえば、ローマンシアターの階段も、
化石が入った石が使われてた。

なんの石かわからないけど、これはこれであり。

というわけで、アンマンでの残る時間は、お買い物!
スリランカに向かう前に、買いたい物が!!!
それは・・・



でもなく・・・



でもなく・・・



でもなく・・・
そう、これ!!!!



タオル!!!!
ヨルダンで見かけたタオルは、
他の国にはない色合いとデザイン。

タグをチェックしてみると、
ヨルダン製ではなく、パキスタン製やシリア製。

なんか中東製のタオルって、
日本じゃ手に入らなそう。

ということで、いろいろ見て回り、
いくつかお買い上げ♪
これでスリランカに行っても、
作業用とかにできそう!





ちなみに、パシュミナがいっぱい売ってたけど、
安いのは、どれもインド製。
本物のヨルダン製は、
地域ごとに柄や使っている糸?の太さが違うんだそう。
寒さが厳しい地方のパシュミナは、
分厚く、どっしりとした重量感で、より暖かいんだとか。
ヨルダンの人から見たら、パシュミナの柄で、
あの人は、どこの地方の人だとかわかるみたい。
へ〜、知らなかった。
親切に解説してくれたのは、日本語ペラペラの店員さん、
日本名では宏と名乗っている、愛嬌のある青年だった。



こうして、ヨルダンの旅は終了。

収穫は死海の塩とアンマンの謎の石。
誕生石はゲットできなかったけど、
なかなか充実した時間だった。
意外にも日本語を話せる人や、
日本が好きという人が多く、
親切にしてもらい、ヨルダン好印象。
夕暮れ時に流れるイスラム教の
コーランの独特な歌のような音階も、
とても心地よかった。

これにて中東の旅終了。

いざ、次なる地、スリランカへ。