本物の鉱山はここから

Country
Norway
Location
Åheim
Schedule
2014-05-04-2014-05-09
Target
Peridot
部屋に戻り、夕方6時、
仕事を終えたペリドット鉱山のオーナー、
インゲがやってきた。

トゥーレがいろいろ案内してくれて、
すごく楽しかったことを伝える。

すると、車に乗るように促された。

もう夕方の6時、どこに行くのだろう・・・



やってきたのは、インゲの会社。
ここで、ヘルメットを被り、安全靴に履き替え、
リフレクター付きのウエアに着替える。



そこから別の場所へ移動。
初日に遠くから見た、ペリドット鉱山かも!!
超広い!
こんなとこ入れてくれるの!?



中に入ると、大きな重機が!!!
でかっ!!
なんだかテンションが上がってきた!!



ノルウェーは5月でも日が沈むのが遅く、
19時でもこんな感じ。



さらに、車は鉱山内をゆっくりと走っていく。
その先にあったものは・・・



ホンモノの鉱山だ!!!
確かにペリドットが!!!
価値はよくわからないけど、
とにかくえらいところに来てしまった!!

私も後で理解したのだが、
ペリドットは宝石名のことで、
鉱物名としては、オリビンという。

インゲの会社は、このオリビンを加工して、
産業用に販売している世界有数の会社らしい。

そんな会社のオーナーが直々に案内してくれるなんて・・・



わざわざあったかいコーヒーも持ってきてくれた。

テーブルになってるのもペリドット。
イスの代わりに座るのもペリドット。
贅沢すぎる!!!

「ペリドットいっぱいあるから、
 好きなだけ持って行っていいよ。」

えっ!?いいの!?
期待してたけど、そんな都合のいい展開で本当にいいの!?
感謝、感激、感動の連続。
突然やってきた日本人になんて優しさ。

お言葉に甘えて、
大きなオリビンから、いいところをいただこうと
ハンマーを取り出しトライ!!



・・・したけど、失敗。
超硬い!!
砕くのは無理!!

ということで、
いい感じの大きな母岩付きペリドットを探すと・・・発見!



これひとつで10キロぐらいありそうだけど、
ただで持って行っていいなんて、
こんな機会はそうそうない。

チリでラピスラズリを
なんでもっと採らなかったのかと後悔していた私たち。

その一件があってから、
逆に重い石ほど、今後手に入れるのが難しいので、
ゲットしたいと思っていた。
千載一遇のチャ~ンス!!
インゲに、これ持って帰ってもいい?と聞いたら。

「もちろん!」

ありがとう、インゲ!
8月の誕生石、採りまくり~っ♪



ペリドット採り、楽しすぎる。
あっという間に、時間は21時すぎ。
そろそろ終わりかなと思ったら、まだ終わらない。



今度は、エクロジャイトが出る場所に。
広大な土地の中でも、この石が出る場所は、ごくわずか。
・・・不思議。

このエクロジャイトの赤い部分は、
1月の誕生石のガーネットなので、
これも採りたい!!!

「もちろん!」

インゲ、どこまでもありがとう。



トゥーレもインゲも同じ鉱物好きだからか、
ずっと石を探していても、
二人とも、自分から帰ろうと言うことはなかった。

私たちが満足するまで採らせてくれる。
インゲなんて、朝から働いてもう12時間以上になるのに。
会社のオーナーなのに。



最後まで笑顔で付き合ってくれたインゲ、大好き。
すごいな、こんなに人にやさしく、
おおらかになれるものなのかな。
おもてなしの心をいっぱい感じた。