偽札騒動と聞き込み調査

Country
Chile
Location
Santiago / Ovalle / Monte Patria
Schedule
2014-03-19-2014-04-06
Target
Lapis Lazuli
ラピスラズリ鉱山を目指し、
やってきたのは、大きなバスターミナル。

ここからチリ北部に行くバスが出ているらしい。
次々とバスが到着しては出発していく。
バス会社も行き先もたくさんあってよくわからない。



目的地のモンテパトリアに行きたいと、
行き先を書いた紙を見せて伝える。

しかし、どのバス会社も
モンテパトリアまでの直通バスはない様子。

そこで、目的地をその手前にあると思われるオバエに改め、
バス会社に聞いていく。
(ちなみに、オバエという呼び方、
 現地の人的には、オバイェと言っていた。
 なのでここからは、オバイェと表記。)

これは事前にあると調べてわかっていたので、
あっさり見つかる。

言われたお金を支払って、
チケットゲット!

と思ったら、
No!と言われ、
10000チリペソのお札を返された。

え?
どうゆこと?
買えないの?

いやいや、この金額であってるでしょ?
チケット、売ってよ。
お札を押し返しても、
No、No!って言って返してくる。
なんで???
なんでNoなのかさっぱりわからない。
言葉が分からないので、
ジェスチャーで分からないアピール。

お姉さんは、お札を指刺して、Noと言ってる。
どうやら、このお札は嫌みたい。

すると、しかたないなぁみたいな顔で、
引き出しから小さなライトを取り出し、
お札に光を当てて見せてきた。

それを見ても
だから何なの?
わからない。

今度は、別の10000チリペソを取り出し、光を当てる。
すると、このお札は、お札の一部が光っている。
どうやらライトに反応しているよう。
ブラックライトっぽい。

はっ!!
私のは光ってない!!
ま、まさか!
に、偽札ぅぅぅうううう!!

どうやらそうみたい。
だから、偽札で払った分の
10000チリペソ(約2000円)払えという。

マジですか!?
さっきATMで下ろしたお札なのに!?
ウソでしょ!?
ATMから偽札出てくるって、どうなってんのチリ!

だけど、この窓口の人は関係ないし、
言われたとおり、お金を払う。
なんでよーーー。
そんなことってあるの?
私、まだ信じられずパニック。
偽札は没収され、追加の10000チリペソ、痛い!
すると、窓口のお姉さん、
さっき使っていた小さなブラックライトを
私にくれた。

「もう偽札掴まないようにね。」



あ、いいんですか・・・
いい勉強になりました。
後で知ったが、どうやらチリではよくある話らしい。

10000チリペソでブラックライトを買ったと思って、
諦めよう。



すったもんだがあったけど、
バスは無事出発。

この事件以降、お札のおつりをもらうたび、
いちいち全部このブラックライトで
照らし続けたのは言うまでもない。



サンティアゴからバスで約6時間、
砂漠や風力発電の丘を越え、美しい海岸沿いを走り続け、
夕方、オバイェという町の小さなバスターミナルに到着。

サンティアゴよりもずっと田舎。
この町に、鉱山があるとは思えない。
もっと鉱山に近いと思われる町
モンテパトリアへの行き方もよくわからないので、
この日は、この町で宿泊。

タクシーの運転手さんに
ホテルがある地域まで乗せてもらい、
2つのホテルを見比べて、決定。

翌朝、ホテルのスタッフに、
モンテパトリアまでの行き方を尋ね、
バスターミナルを教えてもらう。
昨日着いたターミナルとは別の場所だった。

ここですぐに向かうのではなく、
まずはオバイェの町で、
ラピスラズリの情報を集めることに。



ボリビアと違って清潔でキレイな町並み。
立派な洋服ショップが立ち並び、
スーパーも飲食店も充実してる。
日本の地方都市に来た感じの雰囲気。
少し暮らしにゆとりがある感じ。

スロット台が揃ったゲームセンターが多く、
大人からちびっこまで、
たくさんの人が遊んでいた。



私も見よう見まねでスロットをしてみるも・・・
ルールがイマイチわからず、
フィーバーもせず・・・
隣のお母さんは一人で2台使いしてる!!
かなり出している様子、笑顔が絶えない。
どうやらゲームではなく、当たるとお金が出てきている。
チリ版のパチンコ・スロットマシーンのようだ。
昼間からやるな~!
この町には日本人が珍しいのか、
スロットをする私を店員さんたちも激写してくる。

そんなことばっかり楽しんでいたので、
聞き込みすることもなく時間が過ぎていった。
ちなみに、がっつりラピスラズリを売っているお店は、
私が見た限りなかった。

本当に鉱山に近づいているのか!?

ちょっと心配になりつつも、
次なる町、モンテパトリアを目指すことに。

教えられたバスターミナルに向かうと、
すぐにバスが出るという。
行き先を伝え、バスに乗り込む。
南米のバスはお客さんが満員にならないと
出ないと聞いていたけど、
そこそこ集まれば出発するようだった。



モンテパトリアへの道は、カーブの多い山道。
だけど、スピード全開!
舗装された道とはいえ、ぶっ飛ばしすぎ・・・
周りを見渡すと、
美しいぶどう畑とダムが広がる。
カーブでもスピードを落とさないため、
棚の荷物も落ちる・・・ちょっと怖い。
振り落とされないように、しっかりつかまる。

40分ぐらい走ったところで、
私たちは降ろされた。
モンテパトリアに到着。



静かで、なにもない町。
オバイェとはまったく違い、
あるのは商店がすこしだけ。

日差しが強い。
大荷物を持って移動しているので、
これはやばい!と、
まずは宿を探すことに。
とここで、トラブル発生。
使っていたスマホに電波がこない!!
ネットが使えない!?
そんな田舎なの~!?

そこで近くの商店に飛び込み、
スペイン語会話帳を使い、宿の場所を質問。
ピンク色の建物がホテルだと教えてくれた。

早速行ってみるが、
それらしい看板や入口はない。
近くにいた人に聞いてみると、
ここだよ、とただの戸を指さす!

え?ここ宿?
やっぱり言葉が通じてないのかな!?
と立ち尽くしていると、
そのなんでもない戸を開ける人が。

そこで、宿を探していることを伝えると、
ここが宿だという。
宿のご主人だった。

部屋を見せてもらうと、なかなか良い。
おばあちゃんの家の匂いがしてなつかしい。
Wi-Fiもある。
はい、決定。

これで鉱山探しの準備は整った。
この町の雰囲気からすると、
ラピスラズリ鉱山が近くにあってもおかしくない。

だけど、この町の情報はなにもない。
ネットでもよくわからなかった。
どこに鉱山があるのかわからない。



宿を飛び出し、聞き込み調査。
鉱山に行きたい!と文字で伝えるが、
イマイチ伝わらない。
ラピスラズリ知ってるよ!だけで終わってしまう。

そんな中、商店でお母さんに聞くと、
なにかを書いてくれた。



LUTAHUEN
MINA DE
LAPIZ LAZULI

ミーナ デ ラピスラズリ
ということは、
LUTAHUEN
という場所に鉱山があるのかも。

そこで、今度はタクシー運転手さんにアタック。

鉱山に行きたい。
ここ!

とお母さんが書いてくれたメモを差し出す。
すると・・・

MINA QUEDA LEJOS DE TULAHUEN
30000
(お母さんは、LUTAHUENと書いていたが、
 正しくは、TULAHUENのよう)

スペイン語はよくわからないが、
どうやら片道30000チリペソ(約6000円)かかり、
話しを聞くと、40分~1時間ぐらいかかるという。
結構、高い!
それに只今の時間は、16時過ぎ。
この時間から行っても暗くなってしまうだろう。
ということで、そこに行くのは明日にすることに。

とはいえ、まだ暗くなるまで時間がある。
スマホでネットが出来ないので、
紙の地図があった方がいいと思い、
この町の地図を探すことに。

モンテパトリアは、とても小さな町。
この日は土曜日だったからか、
町を歩く人もほとんどおらず、
そして商店も数えるほど。
どのお店に行って聞いても、地図はおいてなかった。



そんな時、この町で一番大きな建物から、
おじさんが出てきた。
とりあえず話をするため、彼の元へ。



ラピスラズリの鉱山を探していることを伝えると、
親切にゲートを開け、中に入れてくれた。

そして地図を探していると伝えると、
・・・念願の地図が!!!!



なんとそこには、TULAHUENの名前も。

ラピスラズリについて聞いてみると、
どうやらTULAHUENは、鉱山の名前ではなく、
町の名前のよう。
TULAHUENはトゥラウェンと発音するよう。
地図には、宿があることも書いてある。
そして、バスも出ていると教えてくれた。

さらに・・・



なにこれ!?
超巨大!!!あれ?青いよ?
もしかして、これ、ラピスラズリ!?
こんなにおっきいのがあるの!?
中庭の真ん中に存在感ありすぎのラピスラズリ。

うわ~~~!
テンションがあがって、
ますます鉱山に行ってみたくなった。



さらに、町を散策していると、
インフォメーションを発見。
トゥラウェンに行くバスの時間を尋ねると、
いろいろ詳しく教えてくれた。
でも、明日は日曜日。
朝のバスは1本だけだと言う。

よし!明日は早起きだ!
トゥラウェンに行く!
いったい、どんなところなんだろう・・・