最後のジェムマーケット

Country
Thailand
Location
Chanthaburi
Schedule
2014-09-19-2014-09-22
Target
Gem Market
採掘の旅も終盤。
サファイアとルビーを採った
カンボジア・パイリンは、採掘最後の地だった。

後はタイのバンコクへ戻り、日本へ飛ぶだけ。

その前に、やりたいことがあるので、ちょっと寄り道。

この日はちょうど金曜日。
タイのチャンタブリでは、
週末のジェムマーケットが開かれている。
最後にジェムマーケットへ寄って、バンコクへ戻ることに。

国境のゲートをくぐって、またタイヘ。

お馴染みのイミグレを済まし、
タクシーの客引きをソッコー無視して、
駐車場裏へ、ロットゥーと呼ばれる、
乗り合いバスを探して歩く。

でも、そんなものなさそう・・・
チャンタブリからこの国境までのロットゥーはあるんだから、
ここからのチャンタブリ行きも作ってほしい。

チャンタブリへはタクシーで4500円。
やっぱり高すぎる。
前回たまたま私たちに声をかけて、
一緒に乗せていってくれたエリックもいない。

でも、今日は作戦があった。



ヒッチハイク〜!
駐車場ゲートをくぐったところで、
タイへ向かう車に向け、チャンタブリ行きの紙を広げる。
昨日のうちに書いて準備していた。

1台目、ニンニク山積みのトラック・・・スルー。

2台目、黒いワゴン・・・キターーーっ!!

ヒッチハイク開始2分で大当たり!!

スモーク貼られた窓が開いて、お姉さんが何か言ってる。
後ろの窓も開き、英語を話せる外人さん発見。
チャンタブリまで行きたいと説明すると、OKが出た!
ありがたい!!

荷物もバッチリ乗せてもらって、
後ろにおじゃま。
革張りのゆったりした座席は自動で動く。
超いい車!!!

「君たちもカジノしに行ってたんだろ?right?」
って言われたので、ソッコーでNo!!!
「じゃ、なに?他にすることある?」
はてなだらけだったから、宝石を採ってたジェスチャー。
「ほほーーー!」というリアクション。

世界を旅してるって話しをして、
「どれくらい車、待った?」と聞かれたので、
逆に恐縮してちょっと上乗せして、10分くらいと・・・

私たちはラッキー!と言うと、
「彼女もカジノでラッキーだったんだ」って、教えてくれた。

なるほど。
バンコクからみんなでカジノしに来ていたみたい。
タイとの国境にあるカンボジア側には、
カジノがいっぱい。
タイの人はみんな、そこへやって来るんだとか。

チャンタブリの街の入口でおろしてもらって、
みんなで記念撮影。
本当に、本当にありがたかった。



しばし歩いて、常宿ホテルの近くにあるデパート、
ロビンソンを目指すも・・・遠い!



またさっきのヒッチハイクの紙を広げて待つと・・・



乗り合いタクシーが止まってくれた!ラッキー!
お金払う!払う!オッケー!オッケー!



これ、乗ってみたかったんだー!
2人で80バーツ(約250円)荷台に乗り込む。
筒抜けの風が気持ちいいー!
目的地のロビンソンで、無事おろしてもらえた。

ホテルももう顔なじみ。
12時頃だったけど、すぐにチェックインさせてくれた!ありがたい!

受付横にある冷蔵庫。
あ〜〜〜!カンボジアにはあんまり置いてない、
フルーツジュース、うれしい〜!買おう。



そして、パイリンのブロスが、
見送りの時、持たせてくれた揚バナナを食べてでかける。



バイタクでジェモロジーへ。

鑑別結果はこんな感じ。

・ベトナムのガーから買ったアクアマリン(本物)
・カンボジアのアンから買ったダークグリーンのルース
 (ダイオプサイトという石だった)

・カンボジアで買ったアメシスト(?)
 インクルージョンがなさすぎて、
 人工石なのか本物なのかここでは鑑別できなかったという。

・ベトナムの美人親子から買ったルビー(本物)
 でも、色はパープリッシュレッドという判定。
 じゃあ、どんな色がレッドなんだ!?
 (レッド表記がほしかったし、どう見てもレッドだった)

鑑別機関でも、なかなか鑑別できないものもあるみたい。
これがスリランカでも、日本でも、
また違う色の判定とか出るのだという。
宝石の基準て、なんて曖昧なんだ!

今日は金曜日なのに、
ジェムマーケットの人がまばら!エリックも来ていなかった。



この日は、お馴染みウェディに、
ふたたびアメシストのリクエスト。
カンボジアで手に入れたけど、
プレゼント用に、小粒なものがもう少しほしかった。
この前、アメシストを売ってくれなかったお母ちゃんを発見して、
すかさず聞いてみたけど、
売れたのか持ってないのか・・・そんな感じ。

ウェディからお水をいただきながら、
いろいろ待つも、みんな私が思ってるよりも高い!

お馴染みの顔のお母ちゃんたちとも笑顔で挨拶。
この方、徳島県三好市立西祖谷中学校へ
歌作りの講師として行ったときに出会った、
ひとみ先生に似ていて、会うとほっとする。
タイは、けっこう知り合いに似ている人がいて、
なつかしい気持ちになって、楽しい。



同じテーブルでは、欧米人の男性二人組が買い付けに。
150万円の3カラット超えルビーを真剣にチェックして、
長いこと交渉していたけど、交渉決裂。
大きくて傷のない真っ赤なルビーは、燃えるように美しかった。

一方、私たち。
あまりにも安値で買おうとしていて、
全然成立しない。

それを見かねたウェディが、
ジェムマーケットの通りにいくつも出ている露店に連れて行ってくれた。
ウェディ、自分のところの取り分もなくなり、
得なことなんてないのに、本当に親切。



予算よりちょっと高かったけど、
小さいアメシストのルースがあった!アフリカ産。
カットも色も質もよくて、26粒選んだ。
少しまけてくれた。

この前のペアカットの方が形はかわいかったけど、
キレイだったから大満足!もっと買ってもよかったくらい。

ウェディには、
『あさって日本に帰る、1年か2年後かまた帰って来る』と、
約束してお礼を少し。最初から最後までよくしてくれた。


翌日。
チャンタブリからバンコクに戻るのも、もう慣れたもの。
受付で、大好きなフルーツジュースを飲みほして、
何度もお世話になった、ラチャンレジデンスホテルをチェックアウト。

いつもの乗り場から、
ロットゥーに乗り、バンコクへ。

隣のおじちゃんに「このザルはなんだい??」
って感じで聞かれたので、
カンボジアで、ルビーを採っていた話しをする。
気になるよね、このザル。