オパール採掘現場に連れてって!

Country
Indonesia
Location
Rangkasbitung
Schedule
2014-08-18-2014-08-24
Target
Opal


翌日、カリスマホテルをチェックアウトし、
約束していたチャンドラさんのお家におじゃますることに。

わくわくわくわく。
ついにオパールに会えるかな!?

チャンドラさんの家には日本語を話せる女性が他にも2人。
お二人も日本に仕事をしに来ていたそう。

さっそくオパールのことを聞いてみると、
オパールが採れる村から来たというお友達が。

その手には!



確かにオパール。
ベージュとブルー、下地の色が全然違うけど、
確かにメラメラ、虹色に輝いている。
インドネシアのオパールの中には、
カメレオンオパールと呼ばれるものがあるらしく、
それは、水に濡らすとメラメラが消える、
まさにカメレオンのようなんだそう。
もうひとりは、すかさず水に入れてチェックしているけど、
全然消えない。おかしいな・・・
どうやらこれはカメレオンオパールではないみたい。



ひとまず値段を聞いてみると、高い!!!
ひぃぃ〜っ!!!

想定してたより、だいぶ高い。
ジャカルタのオパールショップとか、
そういう場所で売り物をチェックしてないので、
ふっかけられてるのか、安いのか、相場がわからない。

とりあえず、購入より先に、
採掘現場に行きたいとお願い。

すると、採掘現場は遠くて、
細くて道の悪い山道を行かなくちゃいけないから、
車だと途中で歩かなくちゃいけないとか、
バイクで行く方がいいけど、
どうやって乗って行く?とか、
一通りやりとりがあったけど、
とにかく行きたい!!でいつものねばり。

車を借りれば連れて行ってくれるというので、
ちょっと高い気もしたけど、
ここは迷わずお願いした。



行ってきまーす!

日本人はおろか、世界中でもあまり知られていない、
インドネシアのオパールの採掘現場。
一体どんなところなのか・・・



舗装された道を走り、やがて未舗装のガタガタ道を進むと、
小さな村の坂道で車は止まった。
どうやらここらしい。



日本人・・・というか、外国人を見るのが初めてなようで、
私たちを見つけた子供達が宇宙人でも発見したかのような、
驚いた顔をしたのち、恐怖なのか恥ずかしいのか顔を隠す。
なんてかわいいリアクション。



オパール採掘のオーナーの人の家っぽい場所へ。

じゃん。



薄暗い・・・
なかなか迫力のある感じで、ちょっぴり緊張。
テーブルの上には・・・



出た、オパール!すごい!

どうやらこの場所でオパールを磨いているらしい。
研磨する機材を見せてもらってびっくり。
やすり&紙やすり!?
すごい原始的なやり方・・・というより、
オパールって、紙やすりで磨けるものなんだ!
これには感動した。
細かい手作業のあとが見える。



値段を聞いてみると、これまた高い!
相場を知らない私たちにふっかけてるのか、
それとも、これでも安い方なのか、
そもそもオパール自体が高いものなのか、
何もわからない。

ここで買うのは、一旦やめて、現場に行きたいとお願い。

オーナーの息子さんらしき人が案内してくれた。
ここからは歩きだというので気合いを入れたが、
細い未舗装の道を少し歩いて行くと、
なにやら森の中にたどり着いた。



お母ちゃんや子供たちが群がって、
何か砕いている。



すると、そのすぐそばに、
スリランカと同じような仕組みの穴があった。
お!採掘現場だ!



チャンドラさんの通訳によると、
ここは深さ25m、横穴50mにもおよぶオパール採掘現場で、
中では8人が作業しているそう。
多い日は15人くらいで作業するんだそう。
中からはカンカン穴を掘り進める音が聞こえてくる。

地下から掘り進めた石を引き上げる時は、
3人かかりくらいで坂道を下ってロープを引っ張っていく。



またスリランカとは違う方式。
なんだか運動会の競技みたい。
やる方は大変だと思うけど、見ているのは楽しい。



穴の中から引き上げられた新しい石のかけらがやってくる度、
みんなわくわく、争奪戦。
でも、がっついてる感じじゃないのがいい。

質のいいオパールは中で作業している人のものだが、
穴を掘り進める際に出るこの余分な石は、
捨てられているのか、
おこぼれどうぞ的なものなのかはわからないけど、
この中にも時々小さなオパールが入っているらしく、
どうやら子供たちやお母ちゃんたちは、
それを探しているよう。
誰でも自由にやっていいみたい。
短剣のようなナタで柔らかい(手でも割れたりする)石を砕いて、
楽しそうに作業している。
お小遣い稼ぎなのか、遊びなのかわからないけど、
宝探しには違いない。
笑い声と楽しい雰囲気で満ちている採掘現場だ。

ううう!!
私も一緒に探したい!

子供たちに混ぜてもらって、石を手で割っていく。
・・・
どれか全然わからない。

お母ちゃんがナタを貸してくれて、
見本を見せてくれた。
えー、どんな部分に含まれてるんだろう?



えーーー。全然ないんだけど・・・



子供たちもお母ちゃんたちも手慣れたもの。
どんどん割って、どんどん発見。
そして、私にくれた!!

え!?
いいの!?

『テリマカシィ(ありがとう)』

すると、みんな見知らぬ外国人から
“テリマカシィ”って言われるのが楽しいのか嬉しいのか、
見つけた小さなオパールのかけらをどんどんくれる。

『テリマカシィ』
・・・ニコニコ

『テリマカシィ』
・・・ウフフフ

『テリマカシィ』
・・・キャッキャッ

『テリマカシィ』
・・・「サマサマ(どういたしまして)」



のくりかえし。
みんなの純粋な笑顔がキラキラで、まぶしい!!
こりゃあ、パラダイスだ。

そんな中!
私もついに!!



採った!やったーーー!
明らかに他の石とは違う、青っぽくメラメラするのが見えた時は、
ドキドキした。
インドネシアに来て2日目にして、10月の誕生石、オパールゲット!

そんなこんなで1時間くらいみんなに混じって作業するも、
採った!!みたいなものは発見できず、
ひとまず採掘終了。

みんな仲良くしてくれてありがとう!!



もう一度、オーナー風の家に戻る途中、
ウェスタンハットの渋いおっちゃんとすれ違い、
オパールを買わないかと言う。



道ばたで見せてもらい、
今までの中で一番安くて良心的価格だったので、
ひとまず記念にお買い上げ。



子供たちも一緒にお供してくれた。
本当にひとなつっこくて、かわいらしい。



オーナー風の家に戻ると、新たなお客さんが。
買い付けに来た人!? 



彼の名前はキモン。(右の人、左はこの家の息子さん)
キモンは英語を話せる。

みんなの話をよく聞いていたら、
どうやらカリマヤというのは、地名ではなく、
オパールのことで、インドネシアの呼び方みたい。
ようやく謎が解けた。

キモンはよくここへ買い付けに来ているみたいで、
今日もなんかいいもの買ったみたい!!
見せてもらうと、誰がどう見たってオパール!
っていうメラメラがすごい出てる!



それいいなぁ、私もそれがいいなぁ・・・

「それ、私に売って!」

と言うと、キモン、渋々譲ってくれた。
オパールは採れなかったけど、いいのが買えた。

家の外にはさっき一緒に採掘してた
お母ちゃんたちも集まって来ていて、
この近所はとっても賑やか。
カメラを向ければ、かわいく決めポーズ。
なんだかすごく人があったかい村だ。