USA2018〜ベニトアイト鉱山に行ってみよう〜

世界一周の後、ずっと私たちには心残りがあった。
ボリビアで、4年半前に行きたかったけど行けなかった鉱山があったから。

2018年初夏、鉱山オーナーにメールしたところ、今なら行けるかもと言う・・・
4年半の時を経て、その場所に行くチャンスが!

そんな中、Googleで働くもうひとりが、本社でミーティングがあるのだとか。
そこで、私も同行し、その後、夏休みを取り、
アメリカからボリビアへ向かうことにした。

ちなみに、Googleの本社がある場所は、
アメリカ・サンフランシスコにあるシリコンバレー。
Facebookとか、Twitterとか、Appleとか、
超メジャーな企業の本社が集結する世界の中心みたいな場所だそう。

私たちは思った。
せっかくアメリカに行くのなら、
なにか宝石採掘したい!!

さっそくリサーチ、リサーチ・・・




あ、あった。




『ベニトアイト』[Benitoite]




サンフランシスコから車で行けそうな距離にある、
アメリカ・カリフォルニア州にあるサンベニト。
そのサンベニトで発見された石が、ベニトアイト。

見る角度によっては色が無色になったり、青く見えたり、
ダイヤモンドよりも光の反射率が高いから、
ものすごくキラキラするらしい。
しかも、今のところ世界中探しても、
宝石質のものはここでしか採れないのだとか。

へぇ!
ここでしか採れないとか、ぐっと惹かれる!

そして、2018年8月の終わり。
いろいろな計画を胸に、日本からまず向かったのは、サンフランシスコ。



やってきましたGoogle本社。
部署ごとに立派なビルがいっぱいある。
私もゲストパスをもらいお邪魔してきました〜!!!

Googleカラーの自転車が超かわいい♪
広い敷地内を行き来できるようにそこらじゅうに止めてある。
でもこれはGoogleで働く人しか乗ってはいけないとのことで、
もうひとりはOKだけど、私はNGなので記念撮影だけ楽しんだ♪





広大な敷地内には、Googleカラーのベンチや、オブジェ、
ビーチバレーができるスペースなんかもある。
遊び心盛りだくさん。
いたる場所にテーブルやイスがあって、
どこで仕事をしてもOKなんて、超開放的。
太陽の下でも、いろんなアイディアが浮かびそう♪
社内にある飲み物や食べ物は、ぜ〜〜〜んぶ無料なんだそう!
2階と1階を繋ぐ滑り台なんかもあって、
気分転換とかもすぐできそう。

ちなみに敷地内は、社員じゃない人も普通に行き来できるので、
観光で来る人も多いのだとか。

私は同僚の方たちとランチを楽しんだり、お散歩したり。



社内は撮影禁止なので写真はないけど、
個性的な人がたくさん働いていて、
ここからいろんなアイディアが生まれて発信されているのか!
と思うとなんだかじんわり感動。

個人的にテンションが上がったのは、
Google本社前にある道の標識がGoogle。す、すき。



もうひとりはミーティングなどの仕事を終えて、翌日からはいよいよ夏休み。

宝石採掘の旅のはじまり!

ベニトアイト鉱山は、1951年に閉山しており、
今は観光鉱山として営業して、
1日70ドルで、尾鉱(ズリ)から石を探すことができるという。

私たちが泊まっているサンフランシスコから
鉱山があるサンベニトまでは、約3時間のドライブ。
だけど、私たちは運転ができない。
そこで、もうひとりがGoogleで働く同僚の方を誘ったところ、
一緒に行ってくれるということで、
今回は、同僚のテウンさんと、そのお友達のソンジュさん、
そして私たちの4人で向かうことに。

事前にサイトを調べ、電話での予約が必要ということで、
そこは英語が話せるテウンさんにお願いし、当日を迎えた。



早朝6時すぎ、出発。
二人は韓国人だけど、テウンさんは日本語がばりばり話せる。
ソンジュさんも日本に住んでいたことがあるそうで、少しだけ話せる。
英語が未だ全然話せない私たちにとっては、ありがたすぎる。

近所のマックで朝マックをお昼ご飯用に調達。
話によると鉱山の付近や道中には一切お店がないとのことで、
飲み物や食べ物はしっかり持参。

朝靄がかかる茶色い芝のようなもので覆われた山々にそって、
ただただまっすぐ走る。



この辺りでは四季はないらしく、乾期と雨季で構成されているそう。
朝はいつも霧が出るけれど、日が高くなると消えるんだとか。
サンフランシスコは両サイドを海で挟まれているから、
年中暑すぎず、寒すぎずだそう。意外!

だんだんと山を登って行くと、鹿の親子と遭遇したり、
野ウサギを見つけたり。



1時間半走って、少し休憩。山々が美しい!



やがて道と平行して川の流れの跡が。
水は流れていないけど、川だ。
この川を捜索すれば、ベニトアイトもありそうだな〜!
うずうずしたけど、
誰かの敷地のようで、
ずっと針金の柵があって、中には行けなさそう。

そしてひたすら同じような景色の中を約3時間。
ようやく目印の白い牛の像が見えた!!!

ベニトアイト鉱山、到着!



オープンは9時と聞いていたけど、
10時ちょっと前に到着したのに、誰もいない。
番犬たちが吠えながら近寄ってくる。

いくつもある小屋の横を通って、奥の方へ進むと、
お客さんらしき人に、ここのオーナーらしきお父ちゃんがなにやら説明していた。

ちょうど今からベニトアイトの探し方を説明するようで、
ひとまず一緒にまじって聞いてみる。

まずは、洗い場に囲まれた真ん中の土の山から、
ザルのようなスクリーンに土を入れ、余計な土を振り落とす。




次に、水を溜めた洗い場で洗っていき、
順を追ってキレイな水で洗い探す。




基本的には、以前ダイヤモンド採掘をしてた、
Crater of Diamonds State Parkと同じ感じ。

洗ってきれいになった砂利をそのまま小屋の中へ持って行くと、
そこは暗室になっていて、いくつかのテーブルの上に、
ブラックライトが吊されていた。
ベニトアイトはブラックライトに反応して、光るとのこと。




ベニトアイトは、ネプチュナイトという鉱物と一緒に出ることが多いそうで、
発見の目印になるのだそう。
白い石にも一緒に付いているので、その辺もよく見るようにと説明をうけた。

よし、やり方はわかった。



いったん受付へと戻り、
1日一人70ドルの入場料を支払い、いざ挑戦!!!

お父ちゃんに、ジップロックの袋を渡された。
これに入る分は持ち帰りOK。
これ以上大きなものや、量が多い場合、要相談で値段交渉が必要となるそうだ。

朝方はだいぶ寒かったのに、日中は強い日差しに照りつけられて、暑い!
一応、洗い場に小さな屋根があるから、まだいいか。



日本からみんなの分も持参してきた、
ビニールエプロンと手袋を装着!

ここで貸し出されているスクリーンは、結構ボロボロで、
穴が開いてたり、ゆるゆるだったり・・・
そんな中からなるべく丈夫でいい状態のものをチョイス。

あぁ、マイスクリーン持参したい〜!
持って来たハンマーで石を割ってみたい〜!
と思っても、ここのルールだとそれは禁止。

やらないとよくわからないので、とにかくスタート!



土は乾いている分軽いけど、
ふるうとものすごい砂埃!!
Crater of Diamonds State Parkみたいに、広大な敷地じゃないものの、
どの辺の土がいいのかとか、全然わからない。




そもそも、ベニトアイトはガチで探す感じなのか、
それとも、お父ちゃんたちが見つけたものを埋めているのか、
だとしたら、どの辺の土が古くからある土なんだろうとか、
いろんなこと考えながらまずはいろいろやってみる。
粘土質ではないので、洗う作業もあっという間。




でも、何がなにやら全然わからん。
もこもこした形の変わった石がほとんどで、
しかも、青い石も多いので、すごく紛らわしい。



やばい、これ、全然わからない。

何度洗っても、それらしい石は見つからない。
本当はそこにあるのに、特徴がわかってないだけなのか、
それとも、全然ないのか、それさえわからない。

お父ちゃんにダイヤモンドを見つけに行っていた話しをしたとき、
ダイヤモンドよりは簡単に見つかるよと言っていたから、
もっとざくざく見つかるのかと思ってたけど、
なんだか早くも集中力がなくなってきた・・・



よくわからないので、
ひとまず気になる石や洗った砂利を持って、
あの暗室へ行ってみた。




これは電気が付いている時の写真だけど、
実際は、電気を消すと真っ暗になり、ブラックライトの下に石や砂利を置いて探す。

・・・すると、何もないと思っていた砂利の中に、
うっすらと白っぽく発光している小さなものがちらほら。
手に取っておいて、明るい外で見てみたけど

ナニコレ?

本当にこれが発光してたの?
という感じのただの石があるだけ。
目印の白い母岩でもない。

一体どういうことなんだろう。
この石の中に、ベニトアイトの一部が含まれているのか、
それとも、Dead Stone・・・死んだ石なのか。
ますますわからなくなった。
やばい、ベニトアイト、むずい。

どんなものを探したらいいのかわからないと、
急激に石探しはつまらなくなる。
コツがつかめない。

そんな中、ダイヤモンド採掘と同じように、
ふるってひっくり返してみると、
透け感のある青い石が!!!
あった!これか!これだったら暗室じゃなくてもわかる!
明らかにベニトアイト!

今まで私が見つけたものはやっぱり、
そんないい状態のものではなかったんだな!

1つ分かりやすいものが見つかったら、
後は楽しくなる。
掘って、ふるって、洗ってをくりかえしやるのみ!!

なんとなくわかったけど、
見つけられるのは、ベニトアイトのかけらがほんの少し。
これで入場料70ドル、高い〜!
こんなんじゃ、全然元とれないよ〜!
渋すぎる〜!



お昼休憩もそこそこに、再び作業開始。
石好きでもないのに付き合ってくれた、
テウンさんもソンジュさんも、一生懸命作業してる。
私もがんばらねば!



あ、これそうじゃない?

と思うような石はひとまず溜めておいて、
暗室へ持って行ってチェック!

でも、全然光らない。
うん、やっぱりベニトアイトいまいちわからない。

暑さとそれなりの作業でみんなくたくた。
そんな中、カップルで来ていた男性に声をかけられた。

「今から彼女にプロポーズするから、動画を撮って欲しい。」

えっ!!!
プロポーズ!!!
そら、えらいこっちゃ!

英語がイマイチな私には責任重大すぎるので、
動画撮影はテウンさんにお願い。

彼女がトイレに行っている間に、
段取りを相談。

「彼女が好きなスピネルなんだ」と見せてくれた指輪。



ダイヤモンドに囲まれた大きなルースが!!
おおおお〜〜〜〜!!!

動画とかではよく見たことあるけど、
実際にプロポーズをする場面に立ち会うのは初めて!
なんかにやけちゃうし、ドキドキする。

トイレから戻って来た彼女を土の山の方へ誘い出す・・・

シャベルで土を掘ってスクリーンに入れる。
彼女が土の山を見ているすきに、
そっとポケットから指輪を取り出して、
その土の中から見つかった様に見せかけて・・・



「ウッジューメリーミー?」

怪しまれないように、遠くから見てたから、
あんまりよく聞こえなかったけど、
彼女はめちゃめちゃ驚いて喜んで、彼に抱きついて熱いキス!!!

きゃーーーーーっ!!!



指輪を彼女の指にすっとはめて、またまた熱いキス&ハグ!!!

きゃーーーーーーっ!!!

よかったねぇ〜!
見てるこっちがうれしすぎて、思わずコングラッチュレイショ〜ン!!!
って拍手してしまった。
彼女は、え?何で知ってるの?
って感じだったかもしれないけど、
幸せな場面に立ち会えるって、やっぱりうれしい。

採掘しながら、土の中から指輪が見つかってプロポーズ!
よくある設定かもだけど、なかなか素敵だわ〜♪
というか、やっぱひざまづくのいいな〜!

そして二人は仲良く帰っていった。

気合いを入れ直して、やり続けるもでない!
もらった時は小さいな〜と感じていたジップロックの袋を
いっぱいにすることはできず・・・
特に、大物をゲットした感じもないけど、楽しかった!
約4時間の作業終了!



そんなに長い時間ではなかったけど、みんなヘトヘト。

最後に受付で、お父ちゃんたちが、採れ高チェック。
いろいろ採った石の名前なども教えてくれた。



私たちが採った中で一番いいねと褒められたのは、
色はよくないし、透けてもいないけど、
結晶の形がしっかりしていて、双子みたいになったいるもの。
小さいけど、かわいらしい。



とても小さいかけらだけど、青くてきれいなものも。



最後は、ベニトアイトのショッピング。

ベニトアイト鉱山は閉山していると言われているけど、
実際には、現在のオーナーが2005年に買い取って、
10マイル先の山の上の方から親子2人だけでここへ運んで来ているのだとか。
採掘しているのか尾鉱から石を探しているのか、
具体的なことは聞けなかったけど、新たに石を見つけているようで、
それをカットして販売しているそう。

今回は仕事のついでもあったので来られたけど、
たぶんもうここに来るのは難しいと思うので、
気になるルースをお買い上げ。
結構奮発した。





こんなにたくさんベニトアイトが付いてる母岩もあるんだ。
く〜〜〜!こういうのを見つけたかった!
(おそらくあの中にはない・・・と思うけど)



本当に質のいいベニトアイトは、ファイアがすごくて、
きらっきらの虹色。
青の種類も様々で、美しかった。

最後はカリフォルニア発祥の人気ハンバーガー「IN-N-OUT BURGER」で、
おすすめのハンバーガーを食べてお別れ。
うん!採掘のあとのハンバーガー、最高においしい!!!





結論。
初めての石は、1日やったくらいじゃよくわからない。
特徴や性質をつかんだ今だったら、
もう少しまともなものを見つけられるかも。
ただ行く前の勉強はなんだか身が入らない・・・
やっぱり行ってみたあとに調べて意味がわかることがいっぱいある。
また行ってみたいな、ベニトアイト鉱山。